都立日比谷高校平成28年度入試より特別枠廃止の備忘録
長男の高校受験についてお話している時なので改めて、都立高校の特別枠について
ネットで調べてみました。
ビックリ、なんと28年度度入試より特別枠廃止になると日比谷のHPに
載っていました。
この事は少なくとも内申が低かった長男、とくに低かった次男にとって、
入試改革が二人の気持ちにどんな影響を与えるだろうと思いました。
ネットでの意見を読んでも、「都立の凋落」「都立校改悪」など、
批判的な言葉が多数を占めている印象がありました。
私自身も、国立お茶の水大学附属中学校にて、長男がいかに内申を上げようと
努力してもそれ以上に優秀な女子生徒がいて、絶対評価でしたが、
テストでの成績、授業態度、課題の提出、他で、多数の女子には、かないません。
優秀な生徒が多い中学校では、内申を上げるのが、ものすごく大変だと思いました。
中学校での内申点は、9科目のうち、英語、国語、社会、理科、数学の5科目は
そのままで、実技科目、音楽、美術、体育、技術の4科目は評価を今までは
1.3倍していました。(5教科×5+4教科×5×1.3=内申51点満点)
28年度より、実技科目を1.3倍⇒2倍(内申61点満点)になるそうです。
入試試験では、当日の試験の点数が7割、内申が3割の配分は変わらないそうです。
素人の考えで、実技科目の内申のウエイトが増えた事と、
当日の試験の点数で合格する特別枠廃止は、内申点を取りたくても取れない
子供たちには厳しい変更だと思いました。
この話しを長男と話す機会がありましたので、長男に聞いてみました。
長男は、この改革を知っていました。
私は、長男も私と大体、同じ意見だと思っていました。
そうしましたら、意外な答えが返って来ました。
長男は、「自分は特別枠で合格したか分からないが、塾での勉強を重視して、
普段の授業を疎かにしている生徒が、入学して、クラスの雰囲気を
乱している場合があるのからじゃないの?」
「全教科バランスの取れた生徒を入学させたいとの考えもあるのでは?」
「日比谷に関しては、体育祭、合唱祭、星稜祭は、クラス全体で力を合わせて
トップを目指していたが、東大の合格者数の上昇に伴い、クラスのまとまりが、
薄くなってきている。」
「日比谷は、私立の一貫校とは、別の道を歩むことを選んだのでは?」
と言われた時に、長男に対して、私「なるほど!」。
日比谷を含める都立上位校は、偏差値重視より、多才の生徒を集めたいのでは
ないか、人物重視にしたいのではないかと思いました。
その後、スミマセン、お名前を忘れてしまいましたが、
ネットで「偏差値は貧乏人の為にある」との記事で、誤解を招きそうな内容だと
思いましたが、貧乏人の私にとっては納得がいきました。
簡単に言うと、偏差値で進学する学校を決めるのは貧乏人で、入学する生徒の
品格で学校を決めるのは金持ち。
金持ちの子どもは、多少、偏差値が低くても、入学する生徒が、
品格のあるご家庭のご子息が多くいるならOKとの価値観は、
最初、理解できませんでした。
でも、お金持ちにとって現在の資産を維持ないし増やしてくれる子どもに育てるには、偏差値より子どもの交友関係&環境を大切に考えていると聞いて、
ごもっともと思いました。
日比谷も学力のみの優秀な生徒ではなく、バランスの取れた生徒を入学させたいとの旨に変化したのではないか。
東大入学数アップより、学生生活の充実した生徒を増やすことに重点を置く
日比谷高校を目指したのではないかと思いました。
(東大入学者数が減っても良いとの意味ではありません。)
実技科目の4教科も疎かにしない生徒は、マジメだと思います。
長男の話しになって恐縮ですが、音楽のピアノ演奏の課題を長男は
上手く演奏できませんでした。
その時、同じく演奏が上手く出来なかった男友達と毎朝、早起きして、
音楽教室で、一緒に朝練をしました。
先生は、長男と友人の努力を分かってくれていました。
結果、長男と友人は音楽の評価が上がりました。
今回、内申点の変更はありましたが、変な言い方ですが、
自分から、都立日比谷高校を選ぶのではなく、
日比谷高校が自分を選んでくれる人になれるように努力すれば、
充実した中学生生活?!かも知れません。